- 東京近郊
スポンサードリンク
伊豆下田の「宝福寺」(異人宿舎跡・幕末下田奉行所跡)は沢山の猫ちゃん達がお出迎え!
伊豆急下田駅から歩いていける、「宝福寺」には数々の歴史的な出来事が残されています。
坂本龍馬の脱藩を許してもらうために、勝海舟が宝福寺に滞在中の土佐藩主山内容堂に会いに来た時の「謁見の間」が今も残っています。
また、嘉永7年(1854年)の日米和親条約の締結に伴って下田奉行所が置かれ、異人宿としても提供されました。その2年後には、タウンゼント・ハリス総領事により、日本初のアメリカ総領事館として開設され、数々の幕末歴史の中心舞台となっています。
今から考えるとどうして異人が寺に宿泊?と思いますが、当時は広くて大きなしっかりした建物といえば、お寺くらいしかなかったそうです。
また、私は下田に来るまで、その名前も聞いたことがなかったのですが、「お吉物語」のお吉の墓と記念館もこちらにあります。
お吉は、奉行所の命で恋人鶴松と別れ、米国総領事ハリスに17歳で仕えましたが、奉公後は世間から「唐人」という名でさげすまされて、その後流浪の人生を送り、最後は身寄りもなく亡くなったので宝福寺の住職が弔い供養をしたそうです。
この悲しいエピソードは、多くの戯曲や歌、文学の題材になっているのですが、サザン・オールスターズが「唐人物語」として歌っているのは知りませんでした。
こんな数奇な運命をたどるこの場所も、今は沢山の猫ちゃんたちがくつろぐ癒しポイントになっています・・・。